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エージェントブログ

2022.08.11

やはり【地球温暖化】の影響か?

最近、天候に関し「過去最高」とか「観測史上最も高い」などの言葉を聞く機会が増えたような気がするのは私だけではないだろう。

 

例えば私が主として活動する北海道では今冬、過去最高レベルの積雪があり13日間もJRが不通になった。

復旧を急ぐJRでは除雪機等の手配もままならず、手作業(人力による除雪作業です)で事態を収拾すべく、急遽(きゅうきょ)よびだされた職員が総出で作業しているニュースを興味深く見ていたが(そのような努力も虚しく2月6日~13日にかけ3,525本も運休したのだが……)

暖かくなってからは日本各地で連日猛暑日の記録が更新され、気温も「観測史上最高」との話題が日本各地から聞こえてくる。

 

猛暑日だけではない、さらに東北地方を中心とした記録的な大雨である。

 

7月末から8月にかけ低気圧が東北を横断したが、台風6号の影響による暖かく湿った大気がそれに干渉し、東北地方や北陸地方を中心として断続的に猛烈(もうれつ)な雨になり、コラムを執筆している8月11日現在においても、青森やその周辺は予断を許さない状況が続いている。

 

天災地変は「人」の及ぶところではないのだが、一体、何なのだろう?

冒頭で疑問を呈したように、子供時代の記憶をたどっても、数年に一度ぐらいは「過去最高の……」という言葉を聞いたような気もするが、毎月のようにこの表現を聞くようになったのはごく最近のような気がする。

 

過去最高という表現は、観測を始めてから、つまり観測史上で最高という意味であるが、気象庁によれば全国の気象情報が収集され始めたのは明治16(1883)年からとなっている。

 

地方により多少のバラつきはあるのだろうが、139年にも及ぶ情報の蓄積である。

 

そのような長い歴史の中で、「過去最高」が毎月のように更新されている現状はいったい……

 

やはり、地球温暖化の影響だろう。

地球温暖化を防止する有効な手段として、その原因である温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガス二酸化炭素のこと)排出量を世界規模で抑制することが必要ですが、その目標等を定めた代表的な取り決めが2015年の「パリ協定」である。

 

日本も当然に同意していますから国・企業・民間が一丸となり、目標を達成するために努力が必要であるとされている。

 

不動産業界においても、2025年には建築物(一般住宅も含む)の全てにおいて省エネ基準に適合していなければ建築が認められなくなることが決定された。

このような取り組みは世界的に行われ、日本は先進諸国の中ではむしろ遅れているぐらいなのですが、そのような各国の取り組みに真っ向から反対したのがアメリカだった。

 

正確にはトランプ前大統領時代のアメリカである。

 

アメリカ政府は「気候変動がアメリカ経済と国民の健康に深刻な被害を与える」と正しく報告したのだが、トランプ前大統領は「信じない」と発言し、それよりも自国の利益優先として化石燃料重視の政策を実行した。

 

報告書については「少し読んだ」と発言するなど、ある意味では「らしい」発言を繰り返していのだが、危険性を警告する研究者にたいしては「政治的意図がある」と批判し、さらに地球温暖化ガス調査活動予算を削減したのは有名な話である。

 

このようなやり取りのあとアメリカは、2017年、正式にパリ協定からの離脱を宣言した。

マニアックな性格の不動産業者である私は、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)導入などの勉強のため、かなり早い段階から地球温暖化について調査や研究会に参加してきたが、パリ協定と前後する時代には地球温暖化と温室効果ガスの関係性について反論が多かったのも事実である。

 

有識者や研究者により示された資料を読んで、そのうえで「直接的な関係はない」と意見を表明した方々が多数おられた。

 

であるが、現在においては温室効果ガスが地球温暖化の原因であることは通説とされている。

 

国政連合である「気候変動に関する政府間パネル(IPC)」では、1990年から各国の専門家による調査研究を続けてきたが、2007年の第4次報告において「地球温暖化を疑う余地はない」と結論付けているからだ。

 

さらに2013年の第5次報告では「温暖化は人間活動起源の温室効果ガス輩出による可能性がきわめて高い」と明確に示した。

 

それ以降も様々な研究が進められていますが、世界中の「知」の結晶ともいえる専門家や研究者が30年にも渡り研究・検証した成果による結論である。

 

もはや「地球温暖化はウソだよね!」とはいえない。

そう考えれば私達、一人ひとりがこのような状況を理解して取り組まなければ、今後も異常といえる連続猛暑や大雪・大雨が増加していくのだろう。

 

とはいえ地球温暖化防止なんて世界的なレベルの話で、個人としてはどうしようもないというのが本音であろう。

 

であるが、難しく考えることはない。

 

一般家庭レベルで可能な「節電」を心がければよい。

 

電気をこまめに消しエアコンの設定温度を少しだけ調整する、使用していない家電などの待機電力を抑えるため、問題がないのであればコンセントを外しておくなどの心配りをするだけで節電の効果がある。

 

節電すれば電気代は「安く」なるから、何より家計に優しい。

 

電気使用量が最も多いのは冷暖房に使用されるエネルギーですが、住宅の断熱性能が高くなれば、少しのエネルギーで快適な温度を維持することが可能となる。

 

この理由により、2025年から新築される建築物の全てが省エネ基準を満たすことが義務化されるのだ。

 

もちろん、すでに建っている住宅でも断熱改修工事をおこなうことで、同様の効果を得ることは可能だ。

 

これからの不動産購入は、建物の断熱性能に着目して選択することも必要であろう。

 

記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹