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エージェントブログ
2022.05.14
長年世話になった不動産業界の地位向上と後進の育成というのが、人生終盤における自身のテーマであるが執筆やセミナー講師なんてのもその活動の一環である。
私も含めてではあるが、とかく不動産業者は不勉強な人間が多い。
最近は多少、その地位も向上してはいるのだろうが、私が不動産業界に入ったころは自身も含め反社と紙一重の人間が多かった。
縦縞ラメ入のスーツを着て、スモークフィルムを張ったベンツで胸ポケットに入らぬ大きさの携帯電話を手にして闊歩しているのが不動産業者であった。
その状態でパンチパーマなぞを当てていればお洒落すぎて、職業不詳の怪しい人物以外の何者でもない。
宅地建物取引業法に定められた法定研修などで業界人が集まると、傍目からは何の組織の集会であるのか分からぬ程であった(無論、そんな方々ばかりではないのだがキャラの濃い人が悪目立ちしすぎていた)
かような時代から見れば、現在の不動産業者は洗練された。
コンプライアンが叫ばれる昨今、昔のようにはいかぬであろう。
先日のブログでも紹介したが、世はDX花盛りである。
導入の遅れる不動産業界は、DX関連開発業者から見ればオイシイ業界に見えるらしく、顔出し記事を執筆している私のようなものに「新しいソフト開発を進めているので業界人としてコメント戴きたい」だの「業界についての知見をご教授願いたい」などのオファーが入る。
ソフトの具体的な内容は守秘義務の関係もあり明かせぬが、発想も含めどれも興味深い。
実際に商品化する前に「業界に受け入れらるのか?」、訂正や問題点はあるか、販売ターゲットはどのあたりかと言ったインタビューにお答えしていくわけだがつい最近も一日に4者の企業担当者とZoom対応をしたところ合計8時間を超えていた。
案件辺り、もしくは時間幾らで対応している有償業務であるから真剣に対応しなければならず、普段のように小粋なジョークで場を和ませるスキも与えられずに質問に答える。
自由奔放に不動産に係る仕事がしたいと自身で不動産コンサル事務所を運営し、かつRE/MAXエージェントとして活動しているが、時代とともに不動産業界も変貌し様々な仕事が生まれるものだ。
記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹