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エージェントブログ
2022.08.20
盆をすぎれば残暑と呼ばれるようになるが、まだ当面は蒸し暑い。
湿度の低い北海道ではあるが、朝晩はともかく日中はやはり不快な温度になる。
エアコンを入れると妙に体が疲れるので、夏真っ盛りでも扇風機を愛用しているが終日、椅子に座り続けていると何やら尻のあたりで「汗」をかく。
一種の職業病でもあるのだろうが、蛇に睨まれた蛙ではあるまいし脂汗をながしながら机にしがみついているのは滑稽ですらある。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」なんて言葉もあるが、それは集中している場合に限られるので、修行僧ではむろんなく、むしろ煩悩の塊である私などは余程、執筆にノッている時だもなければそんな状態にはならない。
できうるならスポーツで気持ちの良い「汗」を流したいところであるが、体育会系が出目ではあっても無精が勝ち、散歩程度がせいぜいの運動である。
発汗による新陳代謝への効果は医学的に証明されているのだから、やはり一日に一度は気持ちの良い「汗」を流したいものだ。
しかたがないので入浴時「半身浴」で汗を流すようにしている。
ただ長時間浸かるのでは味気ないし、何より間が持たぬので本を持ち込んで湯船に浸かる。
この際に持ち込む本の選択は重要である。
難解な本では頭が痛くなるので、もっぱら太田和彦氏の「居酒屋百名山」や池田弥三郎氏の「私の食物誌」、池波正太郎氏の食に関するエッセイなどを持ち込む。
つまりは描写に優れた、食に関しての「本」である。
汗を滴らせながら湯船に浸かり、酒のアテなどについて書かれている本を読み、「さて今日の晩酌の肴はなんにしようか」と思いをはせるのは良いものである。
残暑厳しくとも朝晩の北海道は気温が下がり、風呂上がりの肌を抜ける風が心地よい。
夕刻の時分には少し早い明るいうちに筆を置き、湯船に浸かりゆっくりと過ごすのも、不動産エージェントなどフリーランスならではの特権であろう。
記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹