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エージェントブログ

2021.12.03

【揺らがぬ土台が大切】

執筆につかれると本を読む。

 

本は刺激を与えてくれる。

 

煙草による紫煙で目を充血させながら文章を打ち続け、休息時間にまで「活字かよ」と思われる方もおられるだろうが、身悶えしながらのたうち回り文章を紡ぐのと、私などよりはるかに優れた方々の著作を読むのは異なる。

 

専門書・哲学書・小説など様々な本を読むが、休憩時間に手軽に読める本としては「新書」を愛用している。

一般的に新書は、専門分野の話でもランクを下げ、分かりやすく解説してくれているので知識を得ながらリラックスするのに丁度よい。

 

ブログも息抜きとして書いているが、今回のブログに手を付ける直前まで竹内薫氏の『99.9%は仮説』を読んでいた。

 

別段、書評を書きたい訳ではないので内容についての説明は省くが、ようするに科学の定義とは『反証可能性』つまり、反証することが可能であるか否か、それだけの話であるといったことをテーマにしている。

 

時代が発展するとともに、科学が万能であるといった認識をもたれがちだが、実際には自然現象も含めた森羅万象の成り立ちは、その多くが科学的に解明されていない。

世の中に広く認知されている考えはあくまでも可能性(仮説)であり、常に反証の余地が残されている(その時代において常識とされていることが、新たな発見などにより簡単に覆される)

 

なんせ、金属の塊である飛行機が飛ぶ理屈も、最先端である航空力学において厳密には解明されていない。

 

よくあるのが『ベルヌーイの定理』による説明であるが、要するに翼の上下を流れる「渦理論」で「空気のスピードが速くなると、その部分の圧力は下がる」つまり、翼の盛り上がった断面形状の圧力が下がり、下は遅いままであるから翼の後部で同時に合流した際にその圧力差により浮力が得られるとされている理論だ。

 

ところが、「同時に合流する必要はどこにあるの?」といった点で、この理論は破城しているようで「実際には同時には合流していないけど、上部の空気が早くなることは確認できているし、飛んでいるから、ま、いっか」というのがアカデミックな回答のようだ。

もともと西洋で科学の前身は「哲学」であったらしく、万有引力の発見で名高いニュートンも、自著で自らを「自然哲学者」としてる。

 

諸外国の多くは、科学の博士号取得者にたいして「哲学博士」と称号するらしいのだが、日本においては明治時代に西周が訳した、専門化された学問と言う意味での「科学」が、背景にある歴史や精神を置き去りにされたまま根付いてしまったのだとか。

 

体育学部体育学科が出目の私が「科学」の何たるかを語るのはおこがましいが、不動産業と一括りにされている業態も、建築・売買・賃貸・投資・相続・任売・競売など多岐に渡る。

 

30年に渡り、多岐に渡る不動産業務をそれなりに手掛けてはきたが、まだ知らぬことが多くある。

 

であるのに不動産業に入りたての新人が「不動産とは」なぞと蘊蓄を語るのを見るにつけ、不動産業も細分化により伝統や精神を置き去りにしているのではないかと危惧してしまう。

 

余計な心配であろうか……。

 

記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹