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エージェントブログ

2022.09.30

【夢広がるスマートアイランド構想】理想と現実

国土交通省庁は9月28日、スマートアイランド実現に向けた実証実験の9地域を選定し公表した。

 

実証実験の目的はICTなどの新技術等を導入し、各離島地域が抱える物流、交通、エネルギー、医療・介護等の課題の解決を図ることであるが、その具体的な方法として採用されている手法が故郷創生をライフワークとして標榜する私としては興味深い。

 

離島地域は、本土からの隔絶性や四方を海などに囲まれた地理的条件により、人の移動や物流の制約、輸送コスト増、通信環境の脆弱さなどにつながり、島民の生活や地域産業に様々な影響が生じるのだが、その面積において全国の都道府県中最大である北海道は地続きではあっても離島に近い条件となる。

 

このような条件不利性により人口減少が長期にわたって継続し、高齢化においても急速に進行しているのが現実だ。

 

スマートアイランド実証実験に関する中間報告は、専用ページで確認することができるが中でも無人小型ヘリコプターを採用した物量強化の手法は個人的に興味深い。

その他にもバイオマス等を利用した小規模分散型エネルギーの創出による観光振興プロジェクトなど、エネルギーにおける地産地消に関しての取り組みも多く、風力や太陽光発電に関し広大な敷地や日照・風力条件において有利である北海道においては、検討に値するテーマが多い。

 

そもそもスマートアイランド構想は、離島地域において、官・民や学などが連携して新しい技術や知見を導入することでさまざまな課題の解決に繋げ、離島の暮らしが改善し、産業が活性化する未来を目指しているのである。

 

疲弊する地方の活性化に向けての取り組みを学ぶため、実証実験の成果について今後も継続して注視したいと思う。

 

記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹