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エージェントブログ

2022.04.19

【ウッドショックからウクライナショック】歯止めの効かない木材価格の値上げ

長期化するコロナ禍の影響により様々な商品が価格を改定していることがマスコミで報道されているが、いち早くその影響を受けた木材の値上げは「ウッドショック」と称され、業界だけではなく一般的に使用される用語となった。

 

さらに追い打ちをかけたのがロシアによるウクライナ侵攻による、ロシア産木材の輸入制限である。

 

これによる価格高騰の現象は「ウクライナショック」と呼ばれている。

 

日銀による物価指数によれば木材価格は過去最高水準にまで達した。

 

木材価格への影響だけではない。

 

急激な円安により建築設備に必要なアルミニウムも急激に値上げしており、総じて値を上げている。

 

山国である日本の森林総面積は約2500万ヘクタールで、これは国土の67%、3分の2にあたる。

 

海外からの輸入が困難であれば、その豊富な森林資源を活用すれば良いと考えてしまうが、簡単なものではない。

まず搬出の問題がある。

 

鬱蒼と茂った山林に新たな道路を造るのも一大事業であるが、輸入材が安価であったことから国産材は一部の「木にこだわりを持った工務店」以外は需要が乏しく、結果、職人の数は減少し高齢化も進んでいる。

 

補う加工場などの絶対数も不足しており、即座に対応できるような状態ではない。

 

特に垂木や合板に使用されるアカマツは外国産が多く、なかでもロシア産が利用されているケースが多い。

 

木材市場では在庫が放出されると即座に完売済みとなる、まるでプラチナチケットの争奪戦のような状態が続いているとのことである。

とはいえストック材は潤沢に存在している訳ではなく、すでに底をついているといった報道も見受けられる。

 

大手ハウスメーカー等、財力のある企業が軒並み抑えているからだ。

 

直近の取引実績では1㎡あたり十数万円の値を付けており、これは1年前の約「倍」に相当する金額である。

 

この状態がいつまで続くのか予想はできないが、現在までの価格推移だけを見ても下降する要素が見受けられないのが現状だ。

 

当面は新築住宅の購入は要検討が必要かもしれない。

 

もっともこの影響は新築住宅に限らずリフォーム市場にも影響を及ぼしているが、工事内容によっては木材の㎥数を抑えることも可能であるから、あとは予算と工事次第といったところだろうか。

 

このような状態を鑑みれば、当面は中古住宅の時代が続きそうである。

 

ただし中古住宅は経年変化の状態などには気をつける必要もあり、インスペクションの実施も含め、頼りになる不動産業者に相談をすることが失敗しない秘訣ではないだろうか。

 

記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹