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エージェントブログ
2022.03.01
少し前の記事ではあるが「スルガ銀行不正融資」により不動産業者のいいなりでアパートやマンションを建築した投資家が、案の定、債務不履行に陥りスルガ銀行から「競売」の申立をされ「俺達も悪いけど、貸したお前たちにも罪はあるだろう‼」と反証して物議になっている。
さもありなん。
「借りたものは返す」が世の常である。
であるから理由は様々にあれ債務不履行に陥れば競売を申し立てされるのも致し方がないのだが………そもそも返済負担率の審査自体が杜撰で、資金計画自体も「穴」だらけ、多少でも金融知識があればすぐに計画が頓挫するような不動産投資計画に対して「ザルのように融資」を実行したスルガ銀行に問題の一旦はあるのだから投資家も反証したくなるだろう。
この問題は様々に報道されているので多くは語らぬが、どの記事でも
●売上至上の悪徳不動産業者
●投資アパマン
●杜撰な資金計画
などの単語が並んでいる。
誠心誠意、まじめに不動産ビジネスを展開している我々RE/MAXのエージェントやオフィスからすれば、はなはだ迷惑だ。
「やっぱり不動産屋は………」と、優良企業も一緒くたにされ弾劾される。
ご存じの方も多いだろうがスルガ銀行は、もともと静岡県沼津市に本店を置く地方銀行である。
地銀ではあるがインターネットバンキングや他業態の連携など、斬新な発想で多角的な営業展開をおこない地銀の中でも目立つ存在であった。
あまりにも無理な積極策が裏目に出て、2018年に1兆円を超える不適切融資が発覚し、金融庁から「キッく」精算を求められた。
その後、創業者一族は不正融資の責任を追求され役員を退陣、企業体質の改善に乗り出したが先行き不安の状態が継続している。
そのような状態であるから、債務不履行案件は速やかに打開策を講じて精算してしまいたいだろう。
それは分かる。
分かるが………任売や支払い見直しなどの策も講じず、いきなり「競売申立」をすれば、誰でも怒るだろう。
そもそも元凶である悪徳不動産業者は賃料保証やサブリース契約なんぞ知らぬとばかりにさっさと破綻している。
詳しく調べてはいないのだが、このような手口を用いる場合はかなりの確率で計画倒産だ。
ひょつとしたら、この業者の関係者がアナタの隣でコーヒーなんぞ飲みながら「正直不動産」の漫画なんぞを読みふんぞり返っているかも知れない。
知識格差は致し方がないが、今日びの時代、大概のことはネットで調べられる。
分からなければ、誠実にコンサルをおこなっている不動産コンサルに相談すれば良い。
リスクのない投資など存在しない。
そんなものがあれば、外部になど紹介せず業者自らが投資するだろう。
鴨がネギをしょつて「あなただけよ❤」なんて言いながら舞い降りてくることはないと断言できる。
記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹