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エージェントブログ

2021.11.27

【ある朝……】

「ある朝、気がかりな夢から覚めカーテンを開けると、そこは雪国だった」

 

カフカの「変身」と川端康成の「雪国」をごちゃ混ぜにして書きだしたからと言って、私の書く文章が格調高くなるわけではない。

 

であるが11月27日、目覚めてカーテンを開けると目の届く範囲は全て白く覆われていた。

まだ寝雪にはならぬだろうが、いよいよである。

 

外出するにも、まずは車に降り積もった雪を落としてからでなければ発進も出来ず、それ以前に自宅のアプローチを除雪しなければ足元がおぼつかない。

 

かように労力が必要となるのが、北国の除雪作業、通称「雪ハネ」と呼ばれる作業である。

私が子供時代、この「雪ハネ」は子供の仕事であった。

 

大雪が降ると、建付けの悪い隙間風が入る官舎の部屋で、布団にくるまり愛らしい寝顔で惰眠をむさぼる私に蹴りをくれ、「さっさと起きて雪ハネに行ってこい!!」と、どやし付ける心優しいい母親であったが、当時、どこの家庭でもそんなものだったろう。

 

ところが最近、子供が雪ハネをしている姿をトンと見かけなくなった。

 

プラスチック製のおもちゃスコップを片手に、母親の後をチョコチョコとついて回る愛らしい幼子の姿は見かけるが「雪、残すまじ!!」と、気合を入れ除雪に励む子供の姿を見かけない。

 

見かけるのは肩で息をしながら除雪する、親の姿ばかりである。

 

これもゆとり教育の一環か?

 

などと思うが、どう考えても違うだろう。

 

子どもに負担をかけないという親心ではあろうが……

かって北海道は相撲王国と呼ばれていた時期がある。

 

第41代の千代の山雅信以降、ウルフの愛称で親しまれた千代の富士など、1951年~1991年の40年間において8名もの横綱を排出している。

 

であるが第62代の大乃国康以降、かれこれ30年も横綱が出ていない(無論、現在でも幕内力士は存在しているが)

 

雪国の人間は我慢強いといった性格的傾向もあるのだろうが、雪ハネによって必然的に鍛えられる足腰や背筋・腕力などが、基礎体力の向上に貢献していたであろうことが想像できる。

 

余談だが、私が高校時代に所属していた柔道部は、単に合宿費を稼ぐと言った不純な目的から相撲部を併設しており、部員は有無を言わせず全国大会予選である「全国高校相撲大会北海道予選」に強制参加させられた。

 

相撲の決まり手は公式に八十二手あるらしいのだが、自慢ではないが私はまったく知らん。

 

基本的に私の格闘技に関するスタンスは「打って・投げて・極める」である。

 

相撲との相関関係でみれば以下のようになる。

 

「打つ=張り手・突き出し」

 

「投げる=道着を着ていないので、柔道の投げ技の多くが使用できない」

 

「極める=グランド(寝技禁止じゃん)」てなものである。

 

致し方なく、立ち合いの「頭付き」「張り手」のみで大会に参加したのだが、あれよあれよと勝ち進み、何故だか2年連続して北海道中量級相撲チャンプという、恥ずかしくも輝かしい歴史を持つにいたる(おかげで、某相撲部屋からスカウトがきてしまったが……)

 

本格的な相撲の「まわし」を締めたことがある人はそれほど多くはないだろうが、それはもうア~タ、何とも表現しがたい食い込みとフィツト感の塊でございますことよ。

 

30数年前の感触をいまだに思い起こせるほどである。

 

話がそれてしまったが、子供をスポーツクラブに通わせるものよいが、雪ハネによる基礎体力向上をさせたほうが良いのではないだろうか?

 

記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹