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NEWS

2022.05.15

【0円物件】損か得か?

「タダより高いものはない」と言われるが、不動産の「0円物件」情報をマッチングする「みんなの0円物件」というサイトをご存じだろうか?

 

みんなの0円物件サイトはこちらから

 

サイト運営会社は北海道旭川市西神楽にある「0円都市開発合同会社」で、不動産業者ではない。

 

サイトを除くと全国津々浦々の無償譲渡物件が掲載され、なかには譲受者に「お金を差し上げます」なんて案件もある。

 

「タダで物件を譲受され、場合によってはお金まで……」

 

なんてうまい話なんでしょう。

 

と手放しで喜んでしまいがちだが、考えてみて欲しい、掲載されている物件は相続したけれど現所有者に使い途のない土地や建物であり、販売しようと思っても売り渡しに要する費用(仲介手数料や解体費など)の方が高くつくので、「タダでもいいから誰か貰ってください」という物件である。

 

であるからどれもクセがある。

面白い物件がないかと、時折、サイトを覗いているのだが不動産のプロを自認する私から見ても中々に手強い物件が多い。

 

入居者の安全性や快適性、リノベーション費用を勘案すれば解体以外に方法がないのでは思われる建物や、造成に過大な費用が必要とされる法地など明確に所有してからの活用方法を考えておかなければ、所有権移転費用や毎年の固定資産税、近隣に迷惑をかけないための管理経費などの分が赤字になる。

 

不動産コンサル案件で、まれに山林などを相続して処分に困った話などが持ち込まれるのだが、山林の位置的な条件や樹種ごとの面積や樹齢、接道条件、都市計画の有無、手入れ状況により値がつくものとつかないものがある。

値がつかないものは放棄しようにも国庫も受け取ってはくれず、林業も譲渡に応じてくれない。

 

それに所有してしまえば管理責任が生じるので誠にやっかいである。

 

世の中、空前のキャンプブームであるから、そのような山林をタダなら貰ってくれる人もいるのだろうが……

 

安易に手を出す前に、充分な検討は必要だろう。

 

記事執筆担当_不動産エージェント 奥林洋樹